呼吸療法認定士のサイトを独立させました

 

このたび、呼吸療法認定士の受験対策に関するサイトを、当サイトから独立させることにいたしました。

当サイトでは、仕事や勉強に関するライフハックや、呼吸療法認定士、心臓リハビリテーション指導士に関する情報、理学療法全般に関する内容を扱ってきましたが、呼吸療法認定士に関する内容に特化して情報をお伝えしたかったため、呼吸療法認定士に関するページを独立させて、別サイトで運用させて頂くことにしました。

そちらのページもどうぞよろしくお願いいたします。

呼吸療法認定士の勉強ノート

呼吸療法認定士の認定講習会でいい刺激を受ける

 

いよいよ、8月28日から9月4日まで、呼吸療法認定士の認定講習会が開催されますね!

参加される方は、さぞワクワクされているかと思います。
私が参加する時も、講習会前は楽しみでした。
何せ、受験のための正式な講習会なのですから。

この講習会、私が受講したのはもう7年前の話ですが、私にとってとても刺激になりました。

さまざまな職種の講師の先生が、それぞれの立場からお話をして下さるので、
1回の講義では分からなかった内容が、違う先生が違う角度から教えて下さることで「なるほど!」と思う瞬間が多々ありました。

また、重要なポイントは講師の先生が違っても何度も出てくるため、「ここが大事なんだな。」とポイントをつかむことができます。

呼吸療法認定士の試験は年々人気が高まっている様子で、受講者の数に圧倒されつつ、
巨大な会場に缶詰状態で朝から夕方まで講習がありますので、
きつさもありますが、呼吸の面白さ・奥深さを再発見する機会となり、とても充実感がありました。

私は講習会を受講する前から少しずつ勉強はしていましたが、あまりはかどっていませんでした。
しかし、この講習会を受講してからはモチベーションが高まり、かなり勉強がはかどるようになった経験があります。
この講習会が終わったら、いよいよ本腰を入れて勉強するタイミングではないかと思います。

今年受験されるみなさん、認定講習会を楽しんできて下さい!

利用者様目線で考えるということ

 

最近、利用者様から教えて頂いたことがあります。

その方は趣味で陶芸とお茶をされていて、抹茶を立てる時の器を自分が使いやすいように作られたとのことでした。

市販の高い器は、見た目は良くても実用的には使いにくいから、との理由からです。

すると、その利用者様が作られた器があまりにも使いやすいため、お茶の先生が欲しがって何人も差し上げたとのことでした。

要するに、作り手側ではなく、使い手側からみて使いやすいものを作って成功した事例です。

このお話を聞いて思いました。

このことをデイサービスの運営に当てはめると、スタッフからみて良いことが、必ずしも利用者様からみて良いこととは限らないということです。

サービスが押し付けにならないよう、常に自分達が利用者様の立場だったらどう思うのか?
という問いを繰り返していく必要があるのだと思いました。

このお話をきっかけとして、利用者様目線で考えることの大切さを学ばせて頂きました。

基本なくして応用なし

 

6月に、県の理学療法士会の研修会の講師をすることになっているのですが、私がそこで強調したいことは、どんな分野でも「基本」をしっかりと固める必要性です。

 

私が理学療法士になりたての頃は、PNFなどの手技にばかり走っていました。

今思えば、どんな手技でも基本の上に成り立っているのに、その基本をかなりおろそかにしていたのだと思います。

手技をいかに上手くできるか、形を綺麗にできるか、ということにこだわっていて、手技を使うそもそもの基本である、“どういう患者さんに適用させるか”、“どういう問題に対してどう使うか”といった基本の考え方がかなりおろそかになっていた気がします。

反省です。

その後、心臓リハビリテーションを担当するようになってから、解剖学、生理学、運動生理学といった“基本”が本当に大切であるということを痛感しました。

心臓を勉強しているうちに、呼吸分野も勉強する必要性を感じて勉強し始めたのですが、その頃に“基本”はやはり間違いなく大切であるということを再確認しました。

基本がないと、臨床推論をする上での考え方の応用が効きません。

しっかりとした基本があるからこそ、さまざまな症状を呈する患者さんに応じて多様なアプローチを展開することができるのだと思います。

 

私が1年目の頃、当時の職場の上司であり大先輩の先生とご一緒に学会に参加する機会があったのですが、学会が終わった夜に2人で食事をしながら言われた言葉を今でも鮮明に憶えています。

それは、「やっぱり解剖学とか生理学とか運動学といった基本が一番大事だよ。私も今だから思うけど、若い時にもっと基本をしっかりと勉強しておけばよかったと本当に思うね。」という言葉です。

その時私は、まだ経験が浅かったため、その言葉の本当の意味をつかめず、そこまで重く受け止めていなかったのですが、今になってやっとその言葉の重さが分かりました。

どんな分野であれ、“基本”はしっかりと固めなければなりません。
基本なくして応用なしです。

今学生の方や、理学療法士として社会人になりたての方には、早いうちからこの“基本”の大切さに気付いて欲しいと思います。
私は気付くのが遅かったので、同じ過ちを犯さないためにこの事を伝えたいと思います。

 

最後に呼吸分野で私がオススメする“基本”を学べる本をいくつかご紹介しておきます。

■基本、絵や写真で構成されているため、とても読みやすく、初めの導入としてはかなりオススメの本です。しかもこのボリュームにしては安いと思います。

■呼吸療法認定士の基本テキスト。呼吸療法について幅広く網羅的に学べます。

■価格も安く、そのタイトル通り、呼吸分野の初学者の方にオススメです。

■内容はかなり難しいため、読むのに時間はかかりますが、呼吸と循環の生理学をしっかりと学ぶことができます。他の入門書を読んで、概要をつかんでから読んだ方が良いかもしれません。

■呼吸生理についてしっかりと学べます。図やグラフが多く、視覚的にも理解しやすい本です。

 

理学療法士として独立するということ

 

2014-01-01 15.10.05

 

 

みなさん、明けましておめでとうございます!
今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

今年は、私にとって変革の年です。

理学療法士として株式会社を作り、介護保険分野に進出することに決めました。

組織から独立して新しい組織を作るという事の大変さは数多くあると思いますが、自分にとっての力試しでもあります。

自分がトップになって作る組織は、100%自分の責任の上で成り立つものです。

「従業員が動いてくれないから」などの言い訳は通用しない世界だと思います。
その従業員を雇ったのも自分だし、その従業員が動いてくれないのも、最終的には全てトップの責任だと思います。
それだけトップの責任というのは重いものだと思います。

何しろ、全ての従業員とその家族の生活を、会社の利益を通じて守っていくのはトップの責任なのですから。

その重さを全て背負うつもりで、頑張っていきたいと思います!

ちなみに、私が尊敬する経営者の一人が、株式会社武蔵野の小山昇社長です。

小山社長の書籍はいくつも読ませて頂き、その内容はどれも納得で、経営者としての視点でとても勉強になります。

2000年度日本経営品質賞受賞依頼、11年連続増収増益というとんでもない記録を出している社長さんです。

まずは小山社長の精神から学びながら、常に成長し続けられる組織を作っていきたいと思います。

情報発信の大切さ

 

最近、情報発信の大切さを痛感しています。

以前、ある呼吸器系の専門誌から原稿の執筆依頼があったのですが、それは呼吸器系の学会での発表がきっかけでした。
発表の抄録を見て下さった出版社の方からお声かけを頂いたのです。
その学会はもう5年連続で発表していますので、コツコツと毎年継続的に発表を続けた結果だと思っています。

また、最近ある雑誌から原稿の執筆依頼があったのですが、それは、私が最も尊敬する理学療法士の先生からの推薦があり、出版社から依頼があったものでした。
これもSNSでの情報発信をその先生が気にかけて下さっていた結果ではないかと思っています。

自分から外の世界に向けて情報発信(アウトプット)する。
そして、それに対してのレスポンスがある。
これが情報発信の醍醐味です。

より良いレスポンスを得るためには、より質の高い情報発信をする必要がある。
そしてより質の高い情報発信をするためには、普段から質の高いインプットをして、それを自分の中で取捨選択、組み立て直しをして加工しておく必要がある。

情報発信のためには、この普段からの地道な知的生産活動が不可欠だと思います。
いつか日の目を見る時のために、日常での下準備が必要です。

自炊のメリット・デメリット

 

本の「自炊」とは、自分が購入した書籍を、スキャナーを使用してデータ化することです。

自炊関連の書籍も多く出版されるようになりました。

ペーパーレス環境を実現してなるべくモノを増やしたくない人にとっては、快適な環境を構築できる時代になってきました。

私は現時点で、
医学書213冊
一般書97冊
合計310冊の書籍を自炊してMacBook Airに入れているのですが、

その中で見えてきたメリット・デメリットがあります。

最近でも、書籍によっては自炊するか、しないかを悩む場面が時々あるのですが、
総合的にみると、私にとってはやはり自炊のメリットの方が大きい気がします。

私が考える自炊のメリット・デメリットには以下のようなものがあります。

自炊のメリット

  • 書籍を持ち運ぶ時の物理的な重さから開放される。
  • 大量の書籍を持ち運べるため、いつでもどこでも常に多くの書籍を参照することができる。
  • スライドを作成する際に図のコピペがすぐにできる。
  • OCR(文字認識)処理した書籍であれば、書籍全文の文字列検索ができる(複数書籍をまたがる文字列検索も可能)。
  • 書籍を保管する場所(本棚)の物理的なスペースが必要ない。

 

自炊のデメリット

  • 読書の快適さは電子書籍リーダー(タブレット)の性能に左右される。
  • ページをランダムに高速で飛ばして読むこと(パラパラ読み)は難しい(現時点での技術では)。
  • 液晶画面は屋外の日差しが強い場所ではとても見にくい。
  • 電子書籍リーダーの電池が切れたら読めなくなる。
  • 手書きで気軽に書き込むことができない。(注釈機能を使えば手間はかかるが記入はできる)
  • 書籍の物体としての感覚を手がかりとした記憶は薄くなる(だいたいこのあたりのページにこういう内容が書いてあったな、など)。
  • 書籍の物体としての所有欲を満たすことはできない(装丁・手触り・重厚感、など)。

 

私は、普段持ち歩く荷物が結構多い(MacBook Air、iPad、Kindle、モバイルバッテリー、デジカメ、手帳、ノート、文房具、財布などなど)ため、できるだけ荷物の重量を少なくしたいということがあります。
これに加えて本を何冊も持ち歩けば、とてもじゃないけど体力が持ちません。
MacBook AirとiPadに書籍データを全て入れて持ち運べば、書籍がいくら増えていっても持ち歩く荷物の重量は全く変わらないため、これは私にとって大きなメリットになります。

また、読みたいと思った時にすぐに読める、調べたいと思った時にすぐに調べられる、という感覚は、モチベーションが高まった状態を逃したくないため、大事にしたいと思っています。
そういう点でも自炊のメリットは大きいと思います。

両方のメリットをできるだけ活かすハイブリッドな方法として、まずは自炊しない状態でマーカーや書き込みなどをしながら書籍を読んで、読み終わってから自炊をするという方法もあります。
ただし、自炊しない段階では持ち運びのデメリットがあるため、私のように「積ん読(何冊もの本を並行して読み進めること)」をする方にとっては、この方法でもデメリットが大きくなるのではないでしょうか。

こういった理由で、私としてはやはり自炊を選択しています。

統計学の実践にこの1冊!

 

最近、RST(呼吸サポートチーム)回診についての研究をしようと思い、統計を勉強しています。

そこで、非常に役に立っているのが、こちらの本。
「すぐできる!リハビリテーション統計」(南江堂)

監修を山本澄子先生、谷浩明先生がされています。

この本がすごいのは、JSTATという統計解析ソフトがついているのです。

統計解析ソフトがついて何と¥3200という安さ!

統計解析ソフトだけでも結構なお値段がするものが多いですが、ソフトと本がついて¥3200なんです。驚きです。

私はこのソフトを使ってRST回診のデータ解析を行いました。

使い方も分かりやすく、特に説明書など読まなくても使うことができています。

私は統計についてはほとんど素人だったのですが、この本を読んで実際に回診のデータを解析するうちに、統計を使いこなせるようになってきました。

この本を読んでから、Dr.が言っている統計についての内容を理解することができるようになりました。

薄めの本で、統計を極めたいという方には物足りないのかもしれませんが、とても実用的な内容で、リハビリテーションに関する統計解析の例題が統計処理ごとに書かれており、統計解析の過程がとてもイメージしやすいのです。
まずは実際に使いながら統計に慣れていきたい方にとっては非常に有用だと思います。

この本から入って、統計に慣れてきて統計が楽しくなってきたら、より深い本に進むのが良いのではないかと思います。

私のように、これから統計を勉強しようとされている方には絶対にオススメの本です!

 

理学療法士によるEvernoteの活用 勉強編

 

理学療法士として、Evernoteは勉強資料の整理・活用に大変役立ちます。
私の場合、Evernoteのノートブックの中に「勉強」というタイトルのノートブックを作り、ジャーナルをスキャンしてPDF化したもの、調べものをした時のホームページのスクリーンショット、医学書の内容の要点を自分なりにまとめたもの、各種ガイドラインのPDFファイルなどをどんどん放り込むようにしています。
さらに、後で探しやすいように、

・勉強−脳
・勉強−呼吸
・勉強−心臓
・勉強−整形
・勉強−DM
・勉強−一般
・勉強−統計・研究
・勉強−管理・教育

などの「タグ」をつけるようにしています。
Evernoteに放り込む段階では大まかな分類のみにとどめて、あまり手間をかけすぎないことがポイントです。
放り込む時のデータの仕込み作業に手間がかかりすぎると、何でもかんでも放り込もうという取り込み段階での心理的障壁が高くなり、放り込み作業が滞るリスクがあります。
資料が多くて大まかな分類だけでは心配な方は、個別のノートブックの中にテキスト検索用のタグとしてのキーワードを入力しておくのがオススメです。
このキーワードは、一般的なキーワードではなく、後から自分が思い出そうとする時に、どういうフレーズとしてパッと頭の中に浮かんでくるか、という自分本位の直感のフレーズをキーワードに設定しておくことがポイントだと思います。
後で思い出すのは他人ではなく自分なのですから。
これをしておけば、後からの検索がかなり楽になります。私もこの方法を使っています。

 

Evernoteでは放り込む段階では大まかな分類でも、検索機能が充実しているため、目的の資料を探すのにそれほど時間はかかりません。
PDFや画像としてEvernoteに入れ込んだファイルは、元々のファイルがOCR(文字認識)処理をしていなくても、Evernote側で文字認識処理をして、文字列検索の対象にしてくれるのです。
そしてなんと、手書き文字でも文字列検索の対象にしてくれるのです。(ある程度読みやすい文字に限ると思いますが)

 

こうして「勉強」ノートブックに入れ込んだファイルは、パソコンだけではなく、iPadやiOS・Androidのスマホでも自動的に同期され、どこでも検索や閲覧をすることができるようになります。
どの端末でもネットさえつながっていれば「この前調べたあれは何だったかな?」と疑問を持った時にも、Evernoteを検索すればすぐに出てくるため、膨大な紙の資料の中から時間をかけて探したりする必要はありません。
ペーパーレス化をすることでファイリングの手間を省き、資料の保管場所に困ることもありません。
そして資料を探す時間も節約することができます。

 

【私がオススメするEVERNOTE関連の本】

 

 

学会認定資格を取得したら、何ができるようになるのか?

 

 

私は、2006年に心臓リハビリテーション指導士を、
2007年に呼吸療法認定士の資格を取得しました。

 

これらの資格を取得して思ったことがあります。
資格を取る前は、試験への合格という目標のもとに、試験の内容に沿った勉強をしていくことになります。

 

合格という分かりやすい目標があり、試験の日程も決められているため、計画的に勉強できますし、勉強しようという意欲も湧いてきます。

 

私も初めは「この資格を取る」ということが大きな目標として存在していました。

 

そして、何とか無事に合格できたわけですが、合格した後に何か自分が変わったのか?と考えると、臨床業務では、大きくやることが変わるわけでもありません。

 

資格がないとできない業務がある、というような資格は別として、こういった学会認定資格というのは、合格したからといってできる業務範囲が広がるわけではないですし、すぐに実践で何かができるようになる、というものではないと思います。
私の認識としては、その分野のベースラインの最低限の知識を学んだ、というものだと思います。

 

自分の職種に関するものだけではなく、他職種に関する知識も問われますので、知識の広がりはできます。
広く浅く、という感覚です。

 

心臓リハにしても呼吸リハにしても、多職種による“包括的な”リハが効果を発揮しますので、他職種と重なる部分の知識は必要だと思います。
職種ごとに完全な縦割りの守備範囲ではなく、この重なる部分があることで、各職種が他職種との連携に配慮しながら、フレキシブルに対応できるのではないかと思います。

 

そのベースラインの知識を身につけることがこういった学会認定の資格であって、そこが最終目標ではないと思います。

 

そのため、その先の自己学習、生涯学習によって初めてその知識が活かされてくるのだと思います。

 

こういった他職種に関する知識を身につけると、新しく広がった知識を身につけたことが嬉しくて、どうしてもそちらの知識を拡げたいという欲求が出てくるのですが、ここで注意が必要なのは、他職種が関わる分野の知識を拡げても、自分の専門性を高めていくことはできません。

 

他職種の分野は、あくまで“包括的な視点”を持つためのものであって、あくまで専門は自職種の分野であるはずです。

 

その後の自己学習によって、いかに自分の職種の役割としての専門性を高めていくか、そしてチーム医療の中でいかに自分の専門性を発揮していくか、が大切だと思います。