声のクリスマスプレゼント

 

私の担当患者さんに、交通事故で意識障害、骨折、麻痺などの重い障害を負った10代の女の子がいます。

その女の子は気管切開をしていたのですが、最近、スピーチカニューレという、声が出せる気管カニューレに変わり、言葉まではいきませんが、「あー」と声を出せるようになったのです。
かなり感動的な出来事でした。
おまけに、手も、「グー、チョキ、パー」ができるようになり、こちらの問いかけに対して、手を使って意思表示ができるようになったのです!
本当に子供の回復力には素晴らしいものがあります。

そして、今日、脳外科Dr.の回診があったのですが、その回診の際に、Dr.が、「素敵な声のクリスマスプレゼントだね!」と言われました。

“声のクリスマスプレゼント”というDr.の感性がとても素晴らしいと思いました。
その言葉にまた感動してしまいました。

私も、こういう感性を持った医療者でありたいと強く思いました。

家に連れて帰った方がよくなる

 

今日、患者様のご家族のお言葉にハッとさせられました。

「両手もしばられているし、ずっと寝かされているし、こんな状態ならば、家に連れて帰った方がよくなると思う。」

その患者様は88歳というご高齢ではありますが、これまで事業をされていたのでしょう、年金生活ではなく、ご自身の収入があるとのことでした。
年相応の軽度の認知症はありますが、受け答えははっきりとできますし、しっかりと意思を伝えることもできます。
ご自分で歩いてトイレに行くこともできるし、お風呂にも入れていた。
そのような方の、両手をしばり、寝かせきりにしている。
確かに、ご家族がこのように思われるのも当然かもしれません。

なぜこういうことになるのか?
病院としては、原疾患の治療を優先的に行うわけですが、その治療の過程で、原疾患の治療はできたが、廃用症候群が起きてしまった、という結果になることもあるわけです。
その廃用症候群を防ぐことが、私たちリハビリテーション職種の役割であると思うのですが、現状では、どうしても防ぐことができない面もあります。
マンパワーであったり、診療報酬上の単位数の制限であったり、といったことで、1人の患者さんにさける時間には限りがあります。
看護師も、多忙な業務の中、1人の患者につきっきりになるわけにはいかず、かといって責任もあるため、リスクが伴えばやむを得ず抑制をしてしまうこともあります。

このような現実に直面した時、非常に悔しい思いをします。
もっとマンパワーがあれば、診療報酬上の制限がなければ、この患者さんはもっと良くなるはずなのに。元の生活に戻れるはずなのに・・・。
分かってはいながら、それができない。
何とももどかしい気持ちです。

そういう思いがあるからこそ、このご家族からの言葉はとても重く心に響きます。

実際は、ずっと寝かせきりにしているわけではなく、毎日、午前と午後にリハビリテーションを行っているわけですが、それでも十分とは言えません。
入院前は、生活の中でもっと動かれていたはずです。
入院中に、元の生活での活動量にできるだけ近づけていく。
このことが大切だと思います。

ご家族からのお言葉を重く受け止め、
このようなもどかしい現実を打破すべく、模索していきたいと思います。

幸福は、行動によってもたらされる

 

アランの『幸福論』(1925年)によると、「幸福は、行動によってもたらされる」とのこと。

なるほど、幸福はただ待っているだけではやってこない、ということですね。

いくら頭の中で良いアイデアを思いついたとしても、それを実際に行動に移さなければ、何も思いつかなかったのと何ら変わりはありません。
それだけ、行動は大切なのです。

ふと思ったのですが、これは、行動科学マネジメントの考え方に通じるものだと思います。
行動が結果を導いてくるという考え方です。

行動科学マネジメントの本を読んでいると、良い結果を生み出すターゲット行動をするように部下に働きかけると良いとのこと。つまり、上司は、部下がターゲット行動を起こしているかをマネジメントすれば良いわけです。行動は目に見えて分かるため、マネジメントしやすいのです。
論理的で分かりやすい考え方ですね。

これは人間関係でも同じですね。
いくら相手のことを大切に思っていても、頭の中で思っているだけでは相手にはその事は伝わりません。
思いを形にしてこそ、相手に伝わるのです。
労いの言葉をかける、悩みを聞く、手助けをする、など、行動を伴ってこその思いやりですね。

そう自分にも言い聞かせています。

アウトプットを意識したインプットとは?

 

インプットとアウトプットの関係について考えてみます。

私の経験上言えることですが、アウトプットを意識すると、インプットの質が高まります。

例えば、何もなくただ勉強するのと、1週間後に勉強会を開かなければならず、その勉強会に向けて勉強するのと、どちらが集中してインプットできるでしょうか?

間違いなく後者の方でしょう。

勉強会に限らず、人によってはこれが資格試験であったり、プレゼンだったりします。

こういった理由から、
私は意識して自ら勉強会を開く場を作るようにしています。
場がなければ、自ら作れば良いわけです。

勉強会を開くという機会を利用して、自分のために勉強しているわけです。
これが結果的に人の勉強にもつながってくれたら、一石二鳥です。
理想的なWin-Winの関係です。
自己満足だけで終わってしまう勉強会では、二度とその勉強会には参加してくれないでしょうから・・・。

インプットのみで終わるのは、自己完結型の勉強です。
インプットとアウトプットの組み合わせは、他者共有型の勉強です。

アウトプットして他者というフィルターを通すことで、他者からのフィードバックが得られ、自分のインプットが良質であったのか、それとも粗悪であったのか、ということが分かります。
また、他者からのフィードバックによって、自分でも気付かなかった視点に気付かされたりすることもあります。
他者からのフィードバックを利用することで、勉強の効果を何倍にもできる可能性があります。

こういった意味で、twitterやfacebookといったSNSは素晴らしいと思います。
誰もが気軽に、いつでも、どこでも、しかも無料で、他者共有型の勉強ができる機会が得られるのです。

私の生活の中で、最近twitterとfacebookが習慣化してきました。
これからも積極的に情報発信を心がけていきたいものです。