この本には、以下のように書かれています。
リーダーシップとは「目に見えないもの」であり、かつ「計測できないもの」である。しかも、その人がリーダーであるかどうかを決めるのは本人ではない。周りの人がそう認めたり、感じたりしたときにはじめてリーダーたりうるのだ。
〜中略〜
「自分を高めたい」「社会に貢献したい」といった「志」に献身する姿が周りの人の共感を呼び、その人たちが力を貸したい、力になりたいと思ったとき、はじめてリーダーシップが生まれると考えるからだ。
つまり、リーダーシップの核心は「志」にあるのだ。
〜中略〜
私はリーダーシップとは「生き方」によって生まれ、磨かれるものだと考えている。
〜中略〜
ただし、リーダーシップを身に付けるための「ノウハウ」はない。リーダーとは「どうやるか」ではなく、「どうあるか」という問題である。結局のところ、リーダーシップとは「生き方」そのものである、としか言いようのないものなのだ。
私はこの本を読んで、リーダーの在り方について考えさせられました。
世のビジネス書には、目標を達成させる方法や、部下に好ましい行動をさせる方法や、部下の管理の仕方など、リーダーとして必要な要素が書かれた本がたくさん出されています。
そういった方法論も大事ですが、その根本には、強く大きな「志」が必要であると学びました。
枝葉末節のテクニックの根本には、大きな幹としての「志」が必要なのです。
リーダーシップのとり方には人によってさまざまなタイプがあると思います。
ワンマンタイプで強力に引っ張っていくタイプや、後ろから後押しするようにサポートするタイプなど。
それは人それぞれの性格によって変わってくるでしょう。
リーダーシップのタイプは人それぞれで違っても良いと思いますが、その核心には、自分がチームや組織のリーダーとして成し遂げたいことを、周りの人の協力を得ながら、いかに成し遂げるか、という共通した「志」があるのではないでしょうか。