呼吸療法とは?


 

人間が生命を維持するためには、必ず酸素が必要です。

身体の細胞は酸素を使って代謝を行うことでエネルギーを生み出しているからです。

そのシステムは、大きく以下の3つに分けられます。

・換気:呼吸中枢から呼吸筋に指令が入り、呼吸筋の働きによって酸素が体内に取り込まれる。

・ガス交換:肺胞に達した酸素は、拡散という現象によって肺胞を取り囲む毛細血管の中に取り込まれる。

・肺循環⇒大循環:肺循環により肺胞の毛細血管から心臓に送られた酸素が、今度は心臓から大動脈によって全身に送り出される。臓器の代謝活動によって産生された二酸化炭素が大静脈によって心臓に戻り、心臓から肺胞の毛細血管に送られる。肺胞の毛細血管から拡散現象によって二酸化炭素が肺胞内に移行する。

これらのシステムのどこが障害されても、血液ガスの障害が起き、呼吸不全となります。

呼吸療法とは、血液ガスの異常を是正するための全ての治療のことで、

「呼吸循環機能を適正に維持管理することを目的とし、心肺機能に障害のある人に対して、質的、量的な診断、治療、症状経過の追跡、さらには社会生活への適応訓練(リハビリテーション)を行い、生活機能の増進に重要な役割を果たすために進歩発達をとげてきている医療の一分野」とされます。

そのため、酸素療法、人工呼吸療法、薬物療法、リハビリテーション、患者指導など、分野はかなり多岐にわたっています。

試験でも広い分野に渡る知識が求められます。

ただし、血液ガスの異常を是正するためとはいえ、そこが最終目的というわけではなく、低酸素症の是正が最終目的となります。

低酸素血症と低酸素症は、1字しか違いませんが、その内容は異なるので注意が必要です。2つの違いをみてみましょう。

・低酸素症:各臓器への酸素供給が低下すること

・低酸素血症:動脈血中に解けている酸素の量が低下すること

このように、低酸素症の方が生命の危機的な状況であり、低酸素血症になった後、低酸素症になるわけですから、最終的には低酸素症にならないようにすることが呼吸療法の目的ということになります。

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